前回、東海中2を対象としたアンケートの中で、「やってよかった」「またやってほしい」と答えてもらった内容をご紹介しましたが、そのもう一つが英語のディクテーションでした。講座受講の生徒の中には「あれをやってもらってなかったら英Ⅰのテスト詰んでいました」とまで書いた生徒がいました。
ディクテーションとは、英語の音声を流して、それを書き取ってもらうという英語の訓練方法です。コンプリートパスでは、今回は通常の授業の中でも行うようにしています。前回テスト直前でテスト範囲を一気にディクテーションを行ったのですが「本文くらいかけるだろ」という当人とこちらの予想に反して、スペルミス、聞き取りミスが発生し、慌てて調整を行いました。「やっててよかった」は裏を返せば、「やらなければならなかった」ことでもあります。
コンプリートパスでは、学校それぞれ、範囲それぞれに合わせて、本文テストを作成してテスト前の課題にしています。東海英Ⅰのテストは本文が書けてなんぼのテストだと思っています。もちろんそれだけでは足りませんが、教科書本文から出題されている以上、本文を勉強するのが筋ってものでしょう。しかし、「教科書の本文書ける?」と聞くと、多くの反応は二つに分かれるような気がします。
A1.当たり前でしょ。
A2.え、本文書けるようになる必要あるの?
「書けません」「やってません」とは返ってこないと思います。「できない」と口にするよりは、できないことを「必要のないこと」にカテゴライズする方が楽だからです。しかし「書けて当たり前」と認識している生徒と、「書けないことが普通」と認識している生徒の点数に差が出てくるのはそれこそ「当たり前」の現象です。以前テスト前の課題に「本文を書けるようにすること」と自分で決めてきた生徒がいて、「確認してもいい?」と聞いたら、レポート用紙に、訳も何も見ず、一字一句間違えることなく書き「これでいいですか」とよこしてきたことがありました。もちろんこの生徒は上位にいます。
テスト直前のディクテーションは、それで本文を覚えてもらうためのものではなく、覚えたことに抜けがないか、音声を筆記できるかの確認作業でしかありません。塾生にはテスト範囲の本文テストは配布済み。次は「テスト前のディクテーションでノーミス」が当たり前の基準です。2学期期末テストは、「Reading lesson2」(手塚治虫さんについての文章です。長い。)にワンワールド3、と中々重いですが、その事には触れず、しれっといきます。「え、本文書けるのって当たり前だよね?」
中川
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